現場で働く介護職員が介護施設に対して感じる「働きやすい職場環境」とはどんなところでしょうか。働き方改革で、シフトによる勤怠管理がしっかりしている、残業が少ないといった基本的な部分や、手厚い福利厚生だけで解決できる問題ではありません。
働きやすいと感じる職場環境とは、介護士を始めとした介護スタッフそれぞれにストレスを感じる要素がないことが挙げられます。またスタッフそれぞれのモチベーションが維持できる環境、更に向上させたいと意欲的になれる環境も理想的です。また、介護スタッフそれぞれが自分自身のパフォーマンスを発揮し、利用者やその家族の助けとなれる場所づくりができることも「働きやすさ」に繋がります。
ただし、介護スタッフが「働きやすい職場づくりをしたい」と考えているだけでは意識向上につながることはありません、旗振り役として事業所側が立ち上がり、スタッフにその環境を提供する必要があります。先にも示したように「残業なし、福利厚生の充実」だけでは解決したことにはなりません。スタッフが働き続けたい、働きがいがあると感じる職場を模索することが大切です。
介護スタッフ側も「こうすれば働きやすくなる」といった提案を積極的にしていく事をおすすめします。例えば、利用者用のトイレを広くしてほしい、浴室に導入してほしいものがあるなどの提案はできるだけしていくと良いでしょう。今すぐに解決できるものではなくても、意識を共有することで、働きやすい職場を目指すための改善案が見つかるかもしれません。